2004/05/08 - アイドラーズ・ゲームス第2戦(筑波) -
アイドラーズ・ゲームスの第2戦。今回の出走は、6台。じわじわレース仲間が増えて、いつの間にやらすごい台数になっていました。
今回の参加ドライバー一覧
名前 車両 クラス 備考
桜井社長 AE86(3door) GT1(R) ワイズファクトリー社長(ハチロク・ラブ)
柏原浩一先生 メガーヌ Nouva プロレーサー。日本一のポルシェ使い。でもメガーヌ(貧乏くじ?)
金子さん AE86(N1) GT1(R) レース2年目。(お酒ラブ)
やまさん AE86(街乗り,2door) GT1(LT) ついにハチロク購入。街乗りの美車で参戦。(ハチロク・ラブ)
柴崎弓弦 AE86(チューニング) GT1(R) 全開ラブ
おおいずみ ミニ ミニG3 インド帰り(ラブ&ピース)
 今回は、頼りにしていたデジカメのメモリーカードが途中で壊れてしまったので、文章でがんばります。写真とあわせて文もお楽しみください。

 朝、5時30分。ぱらぱらと筑波サーキットにいつもの仲間が集まり始めた。まずは、お手伝いをしてくれるセキ君が一番最初に登場。ありがとうございます。つづいて、桜井社長ご一行と前川自動車社長の前川社長も登場。やまさん、金子さんも続々と登場。レースカーもやってきた。だが、なにかが足りない。なぜか今朝は静かだ。まるで全開で走るレースカーが一台欠けている…そんな朝だった。

 そのとき彼は、朝の空気を切り裂いて走っていた。全開で走っていた。全開で寝坊した柴崎弓弦は、朝から全開だった。「大丈夫だ。」そう自分に言い聞かせた。彼の財布には3万円入っていた。「一番やっちまった人が来た人、全員の夕食をおごるんだ…」昨夜の土方隊長の言葉が、柴崎の脳裏をよぎる。「大丈夫。大丈夫だ。3万円あれば全員におごれる。」覚悟は出来ていた。

 レースカーを降ろしている作業中に、柴崎弓弦がサーキットに到着。いつものレースの朝が全開でやってきた。


ミニ予選
 まずは、ミニの予選。今回はG3クラスに15台がエントリーするという激戦。走るのはインド帰りの男、おおいずみ。朝からウキウキのまま、予選開始。ウェバーキャブ。ボアアップ仕様のワイズファクトリー・ミニ。ブレーキとコーナーリングは速いものの、3速に入れた瞬間からジワジワ離されるパターンが続く。タイムは1分15秒フラット。予選8番手。真ん中。ちょっと苦しいかもしれない。もっとがんばれよ、おおいずみ。


 GT1予選
 つづいてGT1予選。コース上にオイルがぶちまかれた直後。走るのは全部ハチロク。金子さんは、いつもどおりガチガチの緊張。ポーカーフェースのやまさん。柴崎全開も微妙な緊張感。桜井社長は一人、自然体。…という状態で予選スタート。これまた30台近い台数が走る中、数分後、柴崎弓弦ピットイン。あれ?フロントスポイラー落ちてるじゃん。なに?昨日、自分で付けた。だめじゃん。前川社長と土方隊長がマッハの作業でウィングを調整し送り出す。

 そして、予選終了。結果は…

桜井社長ポールポジション!
柴崎全開5位
金子さん13位
やまさん18位

※ 桜井社長の迫力の予選アタックの模様は、お店で車載ビデオをご覧いただけます。レースカーもそのまま置いてあります。


 Nouva 予選
 さぁ。Nouva予選。メガーヌです。いろんな意味で有名なメガーヌです。去年一年間、桜井社長がドライブしセットアップしてきたメガーヌ。今回、乗るのは、1年ぶりのメガーヌとなる柏原浩一先生。ワイズファクトリーがセットアップしてきたメガーヌをプロは、どう評価するのかが見所。

 すごい滑らかな走りで、ラップを重ねる柏原先生。

 結果は、さすがの予選4位。驚くなかれ、160馬力のこのメガーヌで、ポルシェよりもルノー・スポール・スピダーよりも速いのだ。


 ミニ決勝
 今回は8位からのスタート。参加台数が増えただけ、後ろに下がっちゃだめじゃんか。決勝で抜くぞの覚悟の元、おおいずみスタート。悪くないスタートだが、1コーナーまでに3台にごぼう抜かれ。なぜぇっ!?(坊やだからさ。)プロジェクトμと共同開発のブレーキ性能にモノを言わせて、コーナーで前に近づくものの今一歩、前に出れないまま周回を重ねる。ピットでは、柴崎全開が言いたい放題。
柴崎「あいつ、まだまだだな。」
(ワイズファクトリーは傷を舐めあわず、切磋琢磨するカルチャーです。)

 結果はクラス10位。順位より、決勝で1台も抜けなかったことが悔しい、おおいずみ。そこで柏原浩一先生がアドバイス。「お前は、まずメンタルが駄目なんだよ。いいか、良く聞けよ…」

ありがたや〜。


 GT1決勝
 今回のワイズ的、メインイベントのGT1。ハチロクとくれば、負けるわけにはいきません。なんだかN2みたいな車も参戦してますが、個人的にはノーマルっぽい美しさを残したナローボディが好き。…ということで、ウィングもつけていない3ドアで参戦の桜井社長がポールポジションからのスタート。

 後ろにシビックEK9。ワイドボディのハチロクと並び、後方に5番グリッドから予選でフロントスポイラーを壊した柴崎弓弦。さらに別クラスの金子さん(13番グリッド)、さらに別クラスのやまさん(18番グリッド)と続くポジションから、スタート。

 スタート直後、ちょっとスタート失敗の桜井社長をシビックEK9が抜き去り、桜井社長2位で1周目。しかし、後ろから良く見た桜井社長が数周でトップを奪い返す。その後ろで、柴崎全開もコーナーごとに、シビックに追いすがる。

 ここからが柴崎全開の根性ショー。5周目2ヘアピン。ついに追いついた柴崎がシビックのインを差し、そのままシビックと並走。だめだ。まだ行けない。EK9が現代車のパワーを炸裂させ、400mの直線で悠々と前に出て行く。柴崎、最終コーナーも全開。そのまま1コーナーのイン。だが立ち上がりでは、シビックは抜けない。だがハチロクに乗るのは全開男、鼻血が出ても引かない柴崎全開。ヘアピンまで並走。1ヘアピンで一瞬EK9を前に出し、1ヘアピンの立ち上がりへ。内に並ぶ柴崎。鼻血どころか、ウンコ漏らしても引かない柴崎全開。そのままダンロップコーナーも並走。まさに気迫勝ち。2ヘアピンまでで、ついに表彰台圏内に入った。

 その前では、桜井社長が2位のパパイヤ森さんのハチロクを押さえにかかっていた。チームオーダーだ。柴崎に追いつかせて、ワンツーを狙う!しかし、柴崎全開。脱糞寸前のがんばりがたたって、すでにタイヤがたれていた。追いつくどころか、微妙に離されていく。しかし、見事に1、3のダブル表彰台。

 やまさんも街乗りハチロクで見事に入賞。金子さんもナイスファイト。


 Nouva 決勝
 ヌーヴァカップ決勝。柏原先生が、ルノーメガーヌで出場。写真は、コースへと向かうメガーヌと、その後ろに続くルノー・スポール・スピダー。このルノー・スポールって車。いまどき、こんなのアリかよってくらいメチャクチャな車。プロ中のプロに乗ってもらうワイズファクトリーも、ちょっとナニだが、この車もかなり反則な感じ。全アルミ製、重量930kg。ミッドシップ。シーケンシャルミッション。はっきり言って、アイドラーズ以外で見たことない。ヌーヴァ・カップのいいところと言えばいい所。走る自動車雑誌。

 スタート直後、現代のスーパー7、スポール・スピダーが猛烈ダッシュ。はえぇ。

 だが、メガーヌはプロ。たとえ、どんなに飛んでいってしまいそうな車だとしても、プロ。プロ。この2文字のすごさを見せ付けて、猛烈にプッシュ。300キロもの重量差をものともせず、スポール・スピダーを見事にオーバーテイク。

 スポール・スピダーのドライバー様。くやしがる必要は、まったくございません。あなた様が数周抑えていた相手は、スパ24時間などで大活躍の日本を代表するドライバーであります。

 それでは、みなさん。おつかれさまでした〜!

本日の結果
桜井社長 ハチロク(3door) 予選1位 決勝1位
柴崎全開 ハチロク(2door) 予選5位 決勝3位
金子さん ハチロク(N1) 予選13位 決勝13位(クラス8位)
やまさん ハチロク(街乗り) 予選18位 決勝17位(クラス6位)
柏原浩一先生 メガーヌ 予選4位 決勝5位(ハンデなし4位)
おおいずみ ミニ 予選8位 決勝11位(クラス10位)